日本プロフィバス協会

世界で最も使用されているフィールドバスPROFIBUS
産業用Ethernetの標準PROFINET

omlox

PROFINETとロボットインターフェースの概説


工場のデジタル化ではロボット統合は重要です。

自動化の促進とコスト削減の為に現代の製造ラインシステムではロボット設置が増加しています。
自動化とコスト削減の為に自動車産業ではロボットによる大規模な製造ラインを構築しています。
これらのロボット導入は正しいですがロボットは自動車以外の産業でも採用されています。
中規模企業で食品、包装、電子部品等でもロボットが使用されています。
これら産業でのロボットは小型、安価、簡単操作が要求されます。ロボットはあらゆる産業、そして
企業規模に関係無く導入が進みシステムへの統合も進みます。

実際に導入となれば多くの課題に直面します。ロボットプログラムはベンダー毎に異なるので
各プログラムに精通しなければなりません。そして製造ラインは多くの場合PLCで制御されます。
ロボットを製造ラインに統合する場合、PLCの高度な制御プロセスに統合しなければなりません。
かなりの工数を必要とします。

エンジニアリングとチューニングには複雑で高度な技量が要求されます。結果としてオペレータの負荷
が増加します。
システムメンテナンス、システム更新、異なるロボットの設置・統合、異なるロボットベンダー対応の準備、
このような状況からユーザーはどのベンダーのどのロボットを採用するかを早期に決定します。
ユーザーの資産、労力を効果的にしたいからです。
この状況を解消する革新的で柔軟なソリューションが期待されています。

ロボットベンダー毎の対応はエンジニアリング工数を増大させます。



主要なロボットベンダーがPLCへの共通インターフェースを開発する為にワーキンググループを発足しました。
インターフェース名は"Standard Robot Command Interface"です。
ユーザーは製造ラインで稼働する異なるベンダーのロボットををPLCプログラムシステム経由で共通の
プラグラムで設定、制御が可能になります。この新たなインターフェースの開発、拡張、管理はPIにて
行われます。
通信相手の変更

PROFINETとロボットインターフの詳細


共通なロボットインターフェースは大幅な効率化を可能にします。異なるロボットベンダー間での作業
は挑戦でもありました。各ベンダーは各々のシステムでオートメーションシステムに設置されてきました。

各ロボットの動作はエンジニアリングにより異なるベンダーのロボットを相互に行うようにしています。
共通なロボットインターフェースは異なるベンダーのロボットの相互運用への要求に対応します。



"Standard Robot Command Interface"は共通なロボットプログラムを作成できます。
PLCベンダー、PLCプログラマーにも非常に効果的です。
共通なロボットインターフェース経由でロボットプログラムがPLC内に完全に書込まれます。
ロボット機能のコールと要求されるロボット状態のPLCへのレポートが書込まれます。

"Standard Robot Command Interface"はPROFINETにマッピングされる
データインターフェースです。PROFINETはPLC、ロボットで長年に渡り多くの用途で採用実績があります。
PROFINETに精通しオペレーションに慣れているユーザーも多くなっています。



大きなアドバンテージとしては、PLCベンダーは1つのロボットライブラリを持つだけで
異なるロボットベンダーのロボットプログラムのファンクションブロックに対応できます。
ロボットベンダーはロボットコントローラに一つインタープリターを実装するのみです。
ロボットプログラミングはPLCのエンジニアリングが実施します。

ロボットインターフェースは,これまで同様なインテ―フェースを開発していたPLCやロボットのプログラマーと
装置オペレータやプラントオペレータにも多くのメリットを提供します。

ロボットプログラミングの特別な知識は不要です。個別のロボットプログラムの転送に関するエラーも
減少します。

結果としてユーザーとベンダー双方にメンテナンスでの複雑作業の低減を実現します。

 PROFINETとロボットインターフのユースケース


先ずは相互運用可能な小規模ロボットインターフェースを作成します。
"Standard Robot Command Interface"の開発、拡張、管理はPIが行います。
PIの主な任務は異なるロボットベンダーを超えたデータインターフェースの標準化です。
オートメーションシステムの通信をシンプルそして相互運用可能にします。
PIはこれまでにPROFIsafe, PROFOdrive, PROFIenergy, PA Profileの仕様化での
実績があります。

新たにロボットプロファイルを開発する為に、"Standard Robot Command Interface"を
立ち上げる為に"Robot System"を新たに発足しました。PIは標準化作業と展示会等での紹介、
ワークショップの開催で普及活動をしています。新たなプロファイルのメンテナンスも行います。
"Standard Robot Command Interface"は迅速で柔軟な製造設備への一つのステップです。
インダストリー4.0の実現に貢献します。

住所

〒141-0022
東京都品川区東五反田3-1-6
ウエストワールドビル4F
TEL:03-6450-3739