日本プロフィバス協会

世界で最も使用されているフィールドバスPROFIBUS
産業用Ethernetの標準PROFINET

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//長月//日本プロフィバス協会ENEWS(2023年9月11日)
インタビュー PIチェアマン Mr.Xaver Schmidt
”インダストリアルイーサーネットの今後について"
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依然として厳しい残暑ですが日の入りはかなり早くなりましたね。
実りの秋ももうすぐですね。
PIは2023年も新たなチェアマン Mr.Xaver Schmidtのもと、新たな仕様を
リリースすべく多くのワーキンググループが積極的な活動を展開しています。
Mr.Xavier Schmidtのインタビューを紹介致します。

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インタビュー PIチェアマン Mr.Xaver Schmidt
”インダストリアルイーサーネットの今後について"
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Q:1990年代後半にインダストリアルイーサーネットが出現してきましたが、
当時はフィールドシステムが確立されていました。このような状況でインダストリアルイーサーネット
はどのように具現化され産業用途に浸透されてきたのでしょうか?

Xaver:
PROFIBUSはフィールドバスとして確立され信頼性、堅牢性の市場要求に対応していました。
しかしよりハイレベルなシステム、装置のハイグレードへの対応要求も増加していました。
ハイレベルなデータ処理能力の要求ですね。
オフィス環境で使用されるイーサーネットは厳しいインダストリアル環境には適合できませんでした。
堅牢性、可用性、簡単なインストールが要求されるからです。

20年ほど前にイーサーネットがフィールドバス通信として使用できるようになった時、
PIは現実的で堅牢性で優れたアーキテクチャを採用しました。これがPROFINETです。
リアルタイムなIOデータ伝送をTCP/IPプロトコル上で可能にしました。他のプロトコルと
併用できるオープン性はPROFINETの大きなアドバンテージの一つです。

今日ではフィールドデバイスはコントローラと要求されたリアルタイム内でIOデータを交換していますが、
一方では簡単な方法で他のプロトコルからPC等にも接続されています。

Q:フィールドバス、センサ・アクチュエータバス、そしてOPC UA, MQTT等IIoTテクノロジー等、
他の通信テクノロジーとインダストリアルイーサーネットとの相関関係、位置付けは
どのような状況ですか?

Xaver:
これまでの多くに経験、研究から、インダストリアルイーサーネットの市場での成長は続くと
確信しています。フィールドバスについては成長曲線は鈍化しています。
もしセンサ・アクチュエータバスが今よりも多くのデータ送受信に対応できれば、センサ・アクチュエータバス
も新たな市場を形成することでしょう。現時点ではIO-Linkが有力です。
センサ・アクチュエータのデータをエッジレベル、クラウドレベルに転送する為には、OPC UA, MQTT,
JSONのような他のテクノロジーが要求されます。
このようなテクノロジーの採用はユーザー、ベンダにアドバンテージを提供します。
ユーザーもベンダーもこれらの対応の為に最適なソリューションを必要とします。

インダストリアルイーサーネットは(センサ・アクチュエータとエッジ、クラウドレベルの)中間を担います。
デジタル化を実現する為の重要な役割を担います。

Q:TSN, OPC over TSN, OPC UA Field eXchangeは今後、既に確立されている
インダストリアルイーサーネットスタンダードとどのように関連してきますか?

Xaver:
TSNはリアルタイムアプリケーションに異なるサービスレベルを統合するIEEEでの追加の
スタンダードです。多くの標準化団体とともにPIはTSNの詳細機能の選択と統合を推進しています。
現時点ではトライとテストが可能な状況となっています。

コントローラ間通信ではOPC UAがオブジェクト指向に注力されたオプションになっています。
OPC UAとの統合のタスクでは実際に実装するレベルまで進んでいます。トライとテストも可能で
デモの紹介もされています。

Q:シングルペアイーサーネット(SPE)の今後のインダストリー分野での役割は?

Xaver:
Ethernet-APLの紹介となりますが、Ethernet-APLはプロセスオートメーション向けの
データ伝送テクノロジーです。PIはインストールガイドラインの作成から多くの団体活動に参加してきました。
デバイス、システムへの具体的な実装が可能な状況となりました。

FAとSPEとのハイブリッドシステムでは、PAデバイスと新たなデバイスとの組合せが可能となり
シンプルな配線と電源重畳を実現します。SPEはスマートビルディングやIoTアプリケーションでも
有力なテクノロジーです。センサ・アクチュエータのようなエンドデバイスでは余裕のある帯域で
効果的なオペレーションが可能となります。センサ・アクチュエータレベルから既存のITネットワーク
レベルとの統合でも効果的です。
具体化には更なる詳細なワーキンググループでの作業が必要となります。

Q: 将来センサ・アクチュエータレベルとIIoTでのクラウドレベルの統合の為にイーサーネット
に要求されることは?

Xaver:
イーサーネットは既に確立されたスタンダードなメディアです。イーサーネットのポテンシャルを
フルに活用することが今後に向けて重要になります。PIテクノロジーはオープンでベーステクノロジー
上に更なる開発が行われます。TSN, SPE, Multi-Gig等がその例です。
申し上げられることは、同じケーブル上に異なるサービスを送受信できるオープンなテクノロジーは
センサ・アクチュエータデータをIIoTデータとして相互アクセスすることも簡単に実現します。
装置、システム機能用IOデータ伝送も実現します。

Q: インダストリアルイーサーネットの今後について聞かせて下さい。

Xaver:
インダストリアル通信の要求は今後も増大します。新たな用途も出てきます。
鉱業分野等で採用されている従来のフィールドバスシステムはPROFINETへの置換えが
進みます。PIは新たな要求に注力しつつワイヤレスアプリケーションとそのセキュリティに
ついても慎重に進めてまいります。omloxはインフラ内でのスタンダードな位置検出テクノロジーです。
MTPs(Module Type Packages)はPAでのエンジニアリングを柔軟に実行できる
テクノロジーです。
PIはPROFINETでのオープンなイーサーネットアーキテクチャをベースに
多様化する要求に対応すべく将来の技術を今後も提案してまいります。

インタビュー記事原文↓↓↓
https://www.profibus.com/index.php?eID=dumpFile&t=f&f=196629&token=6adf2327395462da4490a50cace3a7d05db237b92



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