PROFIBUSとは
オープンなフィールドバス・PROFIBUS
PROFIBUSは1980年代にドイツでSiemens, Bosch, ABB等が共同で開発したフィールドバスです。この仕様は1989年にまとまり、ドイツでPROFIBUS普及のための組織・PNOが発足しました。アメリカのリサーチ会社によれば、PROFIBUSは現在世界中で最も普及しているフィールドバスといわれています。PROFIBUSには、その仕様目的に応じて最適な使い分けができるように、ファクトリー・オートメーション用としてPROFIBUS DP、プロセス・オートメーション用としてPROFIBUS PAの2種類のバスでファミリーを構成しています。
(1) PROFIBUSは国際規格IEC61158/61784およびヨーロッパ規格EN50170という公的な規格で認められています。
(2) 世界で5000万デバイスを越える設置実績を持っています。
(3) プロフィバス協会の全世界の会員は1400社を越え、それらの会社から2500種類を越える製品・サービスが提供されています。
PROFIBUSの特長
(1) スピードが早く、データフレームサイズが大きいPROFIBUS DPの最大スピードは12Mbpsです。これは現在、オープンなフィールドバスと呼ばれているもののなかで最も高速です。たとえば、20個のステーションをPROFIBUSDPのラインに接続した場合、もし各ステーションからのデータが30バイ
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(2) 通信方式は単純なマスター・スレーブ方式 工場で使われるデータ伝送には、早さだけではなく、
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(3) FAとPAの両方の分野に対応 PROFIBUSは2種類のバスでファミリーを構成しています。PROFIBUS DPはFA用、PROFIBUS PAはPA用のアプリケーションに対応するよう仕様が規定されています。この2つのバスの大きな違いは、PROFIBUS PAでは、2線式電源供給と防爆仕様に対応していることです。つまり、PROFIBUS PAの機器は現在のプロセス用現場機器と同じ感覚で使用できます。 PROFIBUS PAの信号ラインはIEC-61158で定められた電気仕様に準拠しています。実際,このIEC仕様ですと1本のケーブルに平均して10ないし30くらいの機器しか接続できません。ケーブルあたりの接続台数を増やすために、PROFIBUSPAはカップラを通して、PROFIBUS DPの伝送仕様に変換され、PROFIBUS-DPが複数のPROFIBUS-PAラインをまとめる形でコントローラに入力されます。PROFIBUSDPとPROFIBUS PAは物理レベル(電気レベル)の仕様は異なりますが、ソフトのプロトコルレベルの仕様は同一です。 通常、一つの工場のなかに原料、素材を作るPA工程とそれのパッキング、出荷等を担当するFA工程が混在していますので、PROFIBUSのように1つのフィールドバスがPA,FAの両工程を担当できることはエンジニアリングの面からも大きなメリットです。
(4) 様々な製品群 オープン・フィールドバスでは、多くの会社から様々な製品がサポートされていることが必要です。2500種類というPROFIBUSのサポートする製品とサービス範囲はオープン・フィールドバスの中でもトップレベルであり、5000万デバイス以上の設置は多くのお客様からの信頼と安心をいただいている証拠となります。 さらに、オープンなフィールドバスでは、
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