PA-DIM
■PA-DIM=Process Automation Device Information Standard■
プロセスオートメーションデバイスの共通パラメータをプロトコル非依存で定義する仕様です。OPC UA情報モデルで使用されているIEC51987で定義される
セマンティックIDを含みます。各通信プロトコルに依存しないのでITとOTのシステム統合を
シンプルに実現します。
セマンティックデバイスインフォメーションでのアプローチは明確なM2Mコミュニケーション
を実現します。フィールドバスの固有機能はPA-DIMインフォメーションモデルのアドレス
スペースに転換されます。
フィールドバス固有のデバイスパラメータはPA-DIM仕様のアドレススペースで
マッピングされシームレスな通信を実現します。
■NAMUR Open Architecture■
NAMUR Open Architecture(NoA)のユースケースに適合PA-DIM対応デバイスはNAMUR Oen Architecture(NoA)を簡単にサポートできます。
NoAでの機能:
ユニークなID, デバイスサイズ、複数の変数チェック、複数変数でのプロセス値、
デバイスライフサイクルのバックアップ、状態監視、診断
■PA-DIMオーナーアライアンス■
PA-DIMオーナーアライアンスは開発に関わる標準テクノロジーと標準化団体で構成され、各団体の標準テクノロジー間での共通可能な仕様をシェアし
仕様書開発でコラボしています。プロセスオートメーションのデジタル化促進の
テクノロジーの仕様化でもコラボしています。
アライアンスに参加している標準化団体はPA-DIM仕様書の共同オーナーになりますが
管理はPA-DIMワーキンググループのホストであるFieldComm Groupが行います。
PI-DIMオーナーアライアンス参加標準化団体:
□OPC Foundation(OPC)、FieldComm Group(FCG)~2017年発足時からのメンバー
□NAMUR, ODVA, PNO(PI), VDMA, WCI-ASCI, ZVEI~2022年からの参加メンバー
■ジョイントワーキンググループ■
ジョイントワーキンググループのスコープ:□OPC UAのデバイスコンパニオンスペック(DI)の準備と可用化の提案。
□FDIテクノロジー仕様書とOPC UAのデバイスコンパニオンスペック(DI)間の互換性の保証。
□NoAのNE 131準拠のプロセスオートメーションデバイス用OPC UA情報モデルの規定と管理。
NE 131はIEC eCI(at)ssに準拠するセマンティックIDの割付を含みます。
□NoA, インダストリー4.0、IIoTでの要求をベースにしたFDIへの対応。
□OPC UA情報モデルの強化。
プロセスオートメーションデバイス用のFDIテクノロジーとOPC UA情報モデルでは
デバイス情報へのアクセスの為にクライアントとして機能します。
プロセスオートメーションデバイス情報へのベンダーに依存しないアクセスと
フィールドバス固有プロトコルに依存しないアクセスが必要になります。
プロセスオートメーションデバイスに実装されたOPC UAサーバーに直接アクセスできます。
またOPC UAサーバーは複数のプロセスオートメーションデバイスの複数オブジェクトを
集約します。
このようにデバイス情報はエンタープライズレベルに送信されます。
診断、コンフィギュレーション、状態監視、可視化、メンテナンス等に効果的です。
■ユースケース■
デバイス情報モデルのコンテンツを定義し遠隔操作と資産管理カテゴリに組込みます。遠隔操作ではリモート監視用のクラウドアプリケーションにダイナミックデータ等を発行する方法を使用します。
資産管理では複雑用途での情報モデルと相互作用可能なOPC UAサーバーが要求される方法を使用しています。
NoA NE175では使用するパラメータ、名前、セマンティックIDが定義されています。
これらはPA-DIMの定義に重要なアイテムです。
詳細はNAMAURのWEBをご参照下さい。
送信先に正確なデータを正確な時間に伝送することがセーフティ通信のタスクです。
複雑なネットワークトポロジーではメッセージ送信中にも様々な伝送エラーが
発生します。ハードウエアエラー、電磁波による干渉、その他影響も考えられます。
多くの関連文献がありますがPROFIsafeはFigure3のマトリクスのように対応しています。