Home   Site Map
PROFIBUSとは  News/Event  技術資料  アプリケーション   製品開発   協会について   よくある質問


=========================================================================
日本プロフィバス協会よりのお知らせ(2004年7月12日)

=========================================================================


ハノーバメッセ2004の見学報告

かなり遅くなりましたが、2004年4月にドイツ・ハノーバで開催された世界最大の
FAの展示会であるハノーバメッセを見学しましたので、その報告をします。

ハノーバメッセは4月19日から24日まで、ドイツの北部・ハノーバで開かれました。
私は今回で4回目くらいの見学になります。
とにかく大きな展示会というのが第一印象です。どのくらい大きいかというと、
日本でハノーバメッセに対応するシステムコントロールフェアと比べて見ると
分かります。昨年11月のシステムコントロールフェアの出展者は146社でした。
これに比べてハノーバメッセでは5040もの出展者が参加しました。しかし、
展示会一般が小さくなっているせいか、これでも以前と比べると小さくなったか
なと感じます。

今回、ハノーバメッセで気がついた点を以下にまとめます。
1. フィールドバスの展示
つい5年前は、ハノーバメッセではいくつかのフィールドバス団体が自分たちの
フィールドバスをアピールするために、大きなブースを使って宣伝をしていま
した。
ところが、今年はもうフィールドバスの大勢は決まって
しまったということで(ヨーロッパではPROFIBUSがマー
ケットのトップを確定した)、各フィールドバスの団体とも
それほど大きなスペースを使っていませんでした。
その反面、各オートメーションのベンダ会社の機器を
見ると、フィールドバスへの対応はあって当たり前で、
むしろないほうが珍しくなっています。
ハノーバメッセではたくさんの日本のメーカも展示を
していましたが、やはりPROFIBUSへの対応ということは、
どこもはずせないようでした。フィールドバスは、あって当然で、またその対応する
種類も淘汰の結果、ほとんど決まってきたようです。
(写真はプロフィバス協会のブース)


2.ソフト請負会社
ハノーバメッセの面白いところは、新しい技術が出てきたら、その技術の実装
を請け負うソフト会社の出展も多くなるという事です。実際、多くの会社では
(特に小さな機器メーカなどでは)、新しい技術にすぐ対応はできません。また、
そのためのエンジニアを雇うのも、本当にペイするか疑問です。圧力計のメーカ
は圧力を正確に測ることが技術の核で、たとえば通信技術はその付属です。
またその通信技術も、いろんな機器と通信をするためには、オープンな技術を
採用します。すると、特にすばらしい通信技術を作る必要がなく、一般的な通信
技術の実装だけが望まれるわけです。
ヨーロッパではこのように競争の中核とならない仕事はアウトソーシングに任す
というのが広く行われており、そんな仕事を請け負うソフト会社の出展が多いの
が印象的でした。

3.産業用Ethernet通信の展示
それでは今回の展示の目玉は何かと言うと、1つは産業用Ethernetとなると思います。
プロフィバス協会とInterbus協会が共同でPROFINET
のプロモーションをしていたのは印象的でした。両者
とも競い合って、フィールドバスのマーケットを大きく
してきたのですが、今度は協力して産業用Ethernet ・
PROFINETの普及に尽力します。
さらに、工場でEthernetを使うなら厳しい環境でも問題
なく稼動できるEthernetでなければいけないということで、
防滴対応の機器、無線対応の機器、コネクタがRJ45で
なく金属コネクタのものなど、ユニークなEthernet対応
製品がたくさん出ていました。









(写真はプロフィバス協会とインターバス協会の共同のPROFINET展示、
IP67対応Ethernet 機器、Ethernetの耐環境性コネクタ)

4.リモートI/Oメーカ
マーケットのトレンドで盤(ボックス:特に外置きのボッ
クス)をなくしコストダウンを図ろうという動きがあるよう
です。確か現場に盤またはボックスを一個立てるのも
結構大変ですし、またその数が多くなれば、金額も
大きくなります。現場に、フィールドバスに直結できる、
IP67対応の端子台とか、リモートI/O をボックスなしで
設置できるという展示が多くなったと感じました。
PROFIBUSは本質安全防爆用で1.5Mbpsのスピードの
リモートI/Oもサポートしています。これも現場工事の
簡素化に大いに役立つと思います。(特にPAでは需要が多いと考えます)
(写真は外置きボックスと現場置きリモートI/Oの大きさの比較)

5.端子台メーカ
同時に端子台の大きさも小さくなってきています。そして、配線工事を簡単にする
ため、ケージクランプ技術が全盛といったところです。配線工事に圧着端子を
つけるのは、ほとんど見当たりません。ケージクランプもドライバ不要で配線を
押し込めば、そのまま端子を接続できるというより簡単な設置方法が紹介されて
いました。

6.FDT/DTM技術
今回のハノーバメッセはInterkama(PAの展示会)との共同開催になっています。
PAの展示のなかでもっとも目を引いたのは、FDT/DTM技術です。簡単に言えば
オープンなデバイス管理インタフェースの技術です。中央のエンジニアリング
ステーションから、現場機器のパラメータ設定、コミッショニング、自己診断、
ドキュメント管理などに使えます。
一番の特長は、以上の動作をするプログラム(DTM)
をデバイスメーカが提供し、システムメーカの提供する
FDT対応機器管理ソフト上で自由に動かすことができる
点でしょう。オープンなつくりになっているので、どの
メーカの作ったDTMも、どこのシステムメーカのFDTで
起動できるようになっています。これを使えば、HMIから
ある一定周期(例:1日おき)に現場機器の自己診断を
順次実行させることもできます。既存のPROFIBUS、
HART機器と通信して動作しますし、今後FFまたは
DeviceNet機器でも動くようになりそうです。この技術はプロフィバス協会が
開発しましたが、よりオープン化を進めるためにFDT-JIT(FDT Joint Interest
Group)で今は管理しています。
(写真はFDT-JITのブース)

7.アジア人が多かった
展示の感想ではないのですが、今までと比べて、アジアの人が見学に来ているの
が多かったようです。日本人かとも思いましたが、言葉が違っているので、中国、
韓国、台湾、シンガポールなどからも来ているのでしょう。ブースの中で非常に
熱心に説明を聞いている人も多いよう感じました。

まとめ:
CPUを内蔵したオートメーションの機器は着実に増加し、またその機能を高めて
います。すでにPLCとかHMI がマイクロプロセッサで動くのに不思議に思う人は
いません。現場機器もマイコンにより、機能の拡張をしています。するとこれら
のデジタル機器のパワーを十分に生かすには、PLC/HMIと現場機器間で単に測定値、
設定値だけのデータが動けばいい時代ではなくなっているわけです。パラメータ
設定、自己診断指令などが流れるのはフィールドバス((例:PROFIBUS)を使う
メリットですし、それに加えて管理データやIT データ(インターネットなど)も
流れるのはEthernetを使うメリットだと思います。工場ネットワークの時代が
本格化しつつあると実感できる展示会でした。


本メールについてのお問い合わせはinfo@profibus.jpまでお願いします。

◇◇◇-------------------------------------------------------------
- 当メールの送信アドレスは、送信専用ですので、直接の返信は
なさらないようお願いいたします。
- ご意見、ご質問、また配信停止/メールアドレスの変更等は、
  info@profibus.jpまでお知らせ願います。
- 過去のメールニュースはwww.profibus.jpにて、見ることができます。

*********************************************************************
〒141-8641
東京都品川区東五反田3-20-14
高輪パークタワー シーメンス(株)内
NPO法人 日本プロフィバス協会
電話:03-5423-8628
FAX:03-5423-8734
URL: www.profibus.jp
E-mail: info@profibus.jp
*********************************************************************